高速道路料金の割引制度が縮小される--。
国土交通省は11月22日、現在平日昼間の高速道路料金に適用されている3割引の制度を、2014年度から廃止する方針を固めた。時事ドットコムが報じている。
深夜などを含め、現在、平日は全ての時間帯で料金が3割引き以上となっており、利用者は値下げを実感しにくくなっている。このため、昼間の料金を元に戻すことで、他の時間帯の割引効果を高める。
(時事ドットコム「平日昼間3割引き廃止=高速道路料金、14年度から-国交省」より 2013/11/22 22:21)
現在、東日本、中日本、西日本の各高速道路会社は、自動料金収受システム(ETC)搭載車を対象に平日の午前9時から午後5時まで、地方の路線で高速料金を割引している。しかし、この割引の財源が2013年度末で枯渇するため、制度の見直しが議論されてきた。
国土交通省の審議会による中間とりまとめでは、平日3割引以外の区間では一般道路から高速道路への交通の転換がみられておらず、また、休日5割引(大都市は3割引)の制度を導入した区間では、高速道路での渋滞が増加した点が指摘され、割引率の縮小などが必要だとされた。
しかし、2014年4月は消費増税の時期と重なるため、割り引き制度を廃止すると消費者の負担が大きくなる。太田昭宏国土交通相は22日の記者会見で、割り引きを継続するための料金見直しを高速道路会社に指示したと話している。
太田国土交通大臣は、記者会見で「高速道路会社に対して、既存の料金割引メニューに例外なく踏み込んで見直すことと、経営努力を最大限、反映することの2点を事務方を通じて要請した」と述べ、割り引きを継続するための高速料金見直しの原案を今月中に策定するよう高速道路会社3社に指示したことを明らかにしました。
(NHKニュース「太田大臣 高速料金割り引き継続へ見直しを」より 2013/11/22 11:13)
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