安倍首相が語る2014年のキーワードは

安倍首相は12月26日、自民党のインターネット番組に生出演し、2013年1年間を通じての安倍内閣としての3大ニュースと、安倍晋三氏個人としてのニュースを発表した。
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安倍首相は12月26日、自民党のインターネット番組に生出演し、2013年1年間を通じての安倍内閣としての3大ニュースと、安倍晋三氏個人としてのニュースを発表した。

安倍内閣の3大ニュースとして選ばれたのは、(1)2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催決定、(2)TPP交渉に参加、(3)景気回復。個人のニュースとしては東北で交流のある少女の話と、ゴルフが選ばれた。

■2014年のキーワードは「ワクワクする」

安倍首相は2014年について、これから自信を取り戻した日本が更に飛躍していく、2020年のオリンピックという目標に向かって何をしようかというような、“ワクワクする”という言葉をキーワードにしたいとしている。「安倍内閣としての3大ニュース」で1位に選んだ「2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催決定」に関しても、安倍首相は自身が10歳のときに体験した1964年の東京オリンピックを振り返り、次のように述べた。

あのときのような盛り上がりを、日本は必要としていると感じた。あのときは、日本中が希望と目標に満ちていた。日本人は目標を持てば強い。来年は目標を持って、いろいろなことを始めていく年にしたい。

(ニコニコ生放送『【CafeSta年末特番!ゆく年くる年】 安倍総理「2013年重大ニュース!&来年の抱負を語る!」』より 2013/12/26)

■安倍晋三氏個人としてのニュース

個人のニュースとしては、首相になる前から交流のあった東北に住む少女の話をあげた。

一昨年、大震災が発災した後、まだ総理になる前だが、宮城県の亘理町を訪れたときに一人の小学生の女の子と出会った。震災でお母さんと、おばあちゃんを亡くしていた。一緒に行った人がその後も連絡を取っていてくれて、今年総理になったあと再会したとき、その少女が元気になっていたのが嬉しかった。

(ニコニコ生放送『【CafeSta年末特番!ゆく年くる年】 安倍総理「2013年重大ニュース!&来年の抱負を語る!」』より 2013/12/26)

小野さんの家を訪れた安倍首相(撮影日:2013年01月12日)

■来年の外交戦略と安全保障

番組の中で安倍首相は、2014年の外交戦略に関する抱負も語った。

安倍首相は、2013年1年間に電話会談も入れると150回以上、各国首脳陣と話をしたとしており、2014年も積極的に外交政策に取り組んでいくとしている。まず年明けには、コートジボアールなどを訪問するとしており、「アフリカは日本にとって外交上のフロンティアだ。これまで日本はアフリカ諸国に地道な支援を続けてきたが、これからそれが開花するとき」と話し、精力的に取り組む姿勢を示している。

経済外交についても、「トップセールスでないとインフラ輸出は売り込めない」と話し、自らすすんで売り込みを行うことを強調した。その上で、TPP交渉などについては、国会議員による、議員外交も必要との考え方を示している。

やはり交渉には、相手の議員の考え方が影響を与える。その考え方を知るために、国会議員も議員外交をしてほしい。相手国の大使にも、日本の大使では会えないが、国会議員なら会える。

(ニコニコ生放送『【CafeSta年末特番!ゆく年くる年】 安倍総理「2013年重大ニュース!&来年の抱負を語る!」』より 2013/12/26)

また、安倍首相は12月に国家安全保障戦略(NSS)を設定したことについては、「国家安全保障戦略は、わが国の外交・安全保障政策を、内外に対して透明性をもって示すもの」と意義を強調。12月4日に設置された日本版NSCについても、南スーダンに滞在している韓国軍に自衛隊の銃弾1万発を提供することを協議したことにも触れ、関係各省の人が情報を持ち寄って議論したうえで判断できるようになった点が良かったと評価した。

【※】2013年の安倍内閣について、あなたはどのように評価しますか。ご意見をお寄せください。

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