上野動物園(東京都台東区)は3月17日、自然交配での繁殖に向けて中止していたジャイアントパンダ2頭の一般公開を、3月19日に再開すると発表した。メスのシンシン(8歳)に発情の兆候が見られなくなり、オスのリーリー(8歳)との交尾の可能性がなくなったと判断した。
3月5日からリーリーがシンシンに関心を持つようすが徐々に強くなり、3月10日にはシンシンがリーリーに関心を持つようすも観察されました。しかし、リーリーを受け入れるような行動の変化が現れることはなく、今後お見合いをさせても同居の機会はないものと判断しました。
(略)なお、5月までが春の繁殖期にあたりますので、展示再開後も通常の飼育管理の中で引き続き2頭の状態を注意深く観察します。
(東京ズーネット「ジャイアントパンダの展示を3月19日から再開します」より 2014/03/17)
パンダの繁殖期は通常、年1回の約2週間だけとされるため、今シーズンも自然交配による赤ちゃんパンダの誕生は難しくなったという。
上野動物園によると、パンダは単独で生活する習性だが、柵越しに「お見合い」をさせ、雌のシンシン(8歳)が雄のリーリー(同)を受け入れる姿勢を見せれば、同居させる準備を進めていた。
(47NEWS「上野のパンダ、繁殖活動せず 19日から公開再開」より 2014/03/17 10:29)
上野動物園では2012年、24年ぶりに赤ちゃんパンダが誕生したが、6日後に肺炎で死亡した。2013年は、シンシンは妊娠していないのに、しているような様子を示す「偽妊娠」だった。
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