乗客・乗員239人を乗せたマレーシア航空370便が消息を経ってから、2週間が経過した。3月21日には、オーストラリア西部・パース沖に同機の可能性がある2つの物体を確認したという情報のもと、インド洋南部でさらなる捜索が行なわれたが、有力な手がかりは見つからなかった。朝日新聞デジタルなどが報じた。
オーストラリア海上保安局(AMSA)は21日、消息を絶ったマレーシア航空機をめぐり、インド洋南部で捜索を再開した。AMSAは豪州西部パースの南西約2500キロでとらえた物体の衛星画像を「マレーシア機の残骸の可能性がある」として20日に公表したが、この日の捜索では確認されなかった。
AMSAによると、21日の捜索範囲は2万3千平方キロに及んだ。
(朝日新聞デジタル「豪州沖の物体、捜索活動続く マレーシア機不明」より 2014年3月21日23時58分)
NHKニュースでは、衛星の画像は3月16日に撮影されたものであることから、海流などの関係で、すでに物体が流されてしまった可能性もあると指摘している。
日本も、捜索拠点がオーストラリアに移動したことに伴い、国際緊急援助活動としてマレーシアからの支援要請で派遣していた海上自衛隊のP3C哨戒機2機を、マレーシアからオーストラリアに移動するよう指示した。安倍首相がマレーシアのナジブ首相に対して、電話で伝えた。
電話会談で、安倍首相は、消息不明のマレーシア航空機について、「いまだ機体が見つかっておらず、大変心配している」と述べた。
そして、機体の一部の可能性がある物体がインド洋の南部で見つかったことを受け、自衛隊のP-3C哨戒機2機の活動拠点を、マレーシアからオーストラリアに移すことを伝え、「引き続き、支援したい。必要な協力があれば、なんでも伝えてほしい」と述べた。
これに対し、ナジブ首相は、「日本の支援は、大変価値があり、励みになる」と述べ、感謝の意向を表明した。
(FNNニュース「安倍首相、マレーシア首相と電話会談 航空機捜索引き続き支援」より 2014年3月22日 07時32分)
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