経営再建中の半導体大手「ルネサス エレクトロニクス」が子会社「ルネサスエスピードライバ」(東京都小平市、RSP)を、アメリカのアップル社に売却することを検討していることが判明した。RSPは、液晶用半導体を手がけており、アップルは同社の買収によって主力商品「iPhone」の技術開発に力を入れる考えのようだ。4月2日、MSN産経ニュースなどが報じた。
アップルは液晶性能を決める重要部品の技術を傘下に収めて、高画質で消費電力が少ないスマートフォン(高機能携帯電話)の開発を強化する狙いがある。ルネサスは現在、RSPの譲渡に向けて複数の企業と交渉している。アップルへの売却について正式に決定した事実はないとしており、交渉は流動的だ。
(MSN産経ニュース「ルネサスの子会社売却、米アップルが浮上 スマホ向け重要技術を傘下に」2014/04/02 10:02)
RSPは2008年4月、ルネサス、シャープ、台湾のパワーチップの3社が合弁で設立した。スマートフォンなどの中小型液晶向けドライバ・コントローラ事業に携わっている。
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