橋下徹・大阪市長が4月7日に大阪市内で開かれたシンポジウムで講演し「愛人を住まわせてください」と発言したことが物議を醸している。
橋下市長は「経済人・大阪維新の会」が主催した「自ら考え、行動しよう!大阪都構想シンポジウム」で、「大阪都構想・大阪活性化への究極の切り札」と題して講演した。
その中で、政治主導による規制緩和の一例として、大阪中心部を南北に貫く目抜き通り・御堂筋沿道の高さ制限緩和について語ったあと、マンション建設規制の一部緩和について、以下のように話した。
「もう一つは御堂筋の沿道、人が住めないっていうんです。いちばんきれいな通りですよ、大阪の中で。あそこに住みたいって人もいると思うんですね。何で住んだらだめなのって(市職員に聞いたら)、いやあ今まで住んでなかったし、考えたこともありませんって(答えた)」
「それでも役所は頭いいですから、いろいろ考えて、今回、中央通りと心斎橋の長堀通りの間は人が住んでいい。1階から全部マンションにしたら大変なことになるんで、上3分の1だけはレジデンスOKということにしました。さっそく計画がいくつかあがっています。
だいたい大阪の財界人は、大阪で稼いで住むのは西宮、芦屋って、ダメですよ。戻ってきてもらわないと。そのためにも超高級なレジデンスをつくってもらいたいと思っていますから、ぜひ財界の皆さん、あそこに住んで下さい。お金持ちが住んでくれれば、その周りにお金持ちを狙った店がいっぱいできてくるんですよ。いろんな高級な飲み屋が出てくるし。レジデンスにまた、愛人を囲う経営者も出てくるじゃないですか。また愛人専用の宝石店とか高級ブティックとか、来るんですから。だからね、あそこは規制緩和でレジデンスやりますんで、ぜひ皆さん、愛人2、3人住まわせて、新しい船場にしてもらいたいと思っています。
拍手が起きて、皆さん、大丈夫ですか。僕は決して自分の奥さんにそういうことは言えませんから。だから皆さんにやってもらいたいんです」
(ツイキャス「録画ライブ 大阪都構想シンポジウム #53263044」より)
新聞などでこの発言が報道された橋下市長は、以下のように記者の質問に答えた。
「しゃれ、冗談の極みのことだ。聞いている人たちの解釈の仕方でしょう」と述べ、発言を撤回する意向がないことを強調した。市役所で記者団の質問に答えた。
(中略)
「冗談もしゃれも分からないのであれば、これから一切、(記者を)講演会には呼ばない。クローズでやる」とも語った。
(朝日新聞デジタル「愛人発言「しゃれ、冗談の極み」 橋下・大阪市長:」より 2014/04/08 12:06)
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