西武ホールディングス(HD)が4月23日、東京証券取引所第1部に株式を上場し、取引が始まった。グループ再編前の西武鉄道が有価証券報告書の虚偽記載で2004年12月に上場廃止となって以来、約9年4カ月ぶりだ。午前9時につけた初値は上場前の売り出し価格と同じ1株1600円だった。47NEWSなどが報じた。
経営再建の大きな節目だが、筆頭株主で米投資ファンドのサーベラスは保有株の売り出しを見送った。いずれ高値で売り抜ける狙いとみられ、株価が低迷すれば経営陣にリストラ策を迫るなどの可能性は残る。
(47NEWS「西武HDが株式上場 9年ぶりの市場復帰」より 2014/04/23 09:21)
MSN産経ニュースによると、上場に伴い、農林中央金庫など4社が発行済み株式の計約8%を市場に放出する。一方、サーベラスのほか、NWコーポレーションも保有を続けるという。
上場に伴い、農林中央金庫など4社が発行済み株式の計約8%を市場に放出する。サーベラスのほか、第2位株主で西武グループ創業家の堤義明氏が大株主のNWコーポレーション(東京)も保有を続ける。両社で50%超を持つため、当面は市場に出回る株式数が少なくなりそうだ。
(MSN産経ニュース「西武HDが9年ぶり市場復帰 初値は1600円」 より 2014/04/23 09:11)
NHKニュースによると、西武は2004年に上場が廃止されたあと創業家の堤義明氏が中心だった経営体制を刷新するとともに、資本関係が複雑だったグループを再編。「西武ホールディングス」の下に中核事業を担う「西武鉄道」と「プリンスホテル」を置く持ち株会社制に変更した。また、全国に展開していたゴルフ場やスキー城をおよそ半数に削減するなど、不採算事業の整理に取り組んでいたという。
経営改善策により平成16年度に1兆3500億円に上った有利子負債を8000億円余りにまで減らしました。
今後の成長戦略として西武は鉄道事業、ホテル・レジャー事業、それに、不動産事業の3つの分野を強化していく方針です。
(NHKニュース『西武HDが東証に9年ぶり「再上場」』より 2014/04/23 10:42)
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