環太平洋連携協定(TPP)交渉をめぐる日米閣僚折衝で、甘利明担当相とフロマン米通商代表部(USTR)代表は24日午後、日米首脳会合を挟んで再協議に臨んだ。甘利氏はその後、記者団に対し、「(交渉妥結に向けた)前進はあったが、まだ課題は残されている」とする一方、24日夜以降にまた閣僚折衝を行うかについては明言しなかった。
Advertisement
政府関係者によると、閣僚折衝は23日に8時間、24日に2時間余りと、日米首脳会談を挟んで約10時間に及んだ。甘利担当相は再協議の内容について、個別の事案に関する明言を避ける一方、「前進はあったがまだ隔たりはある。この後はさらに事務的に協議し、整理すべきところは整理していく」と語った。
その上で「その結果によって再度、閣僚間で協議するかどうかが見えてくると思う」と指摘。米首脳らの離日までの大筋合意の可能性を問われ、「残された課題にはまだ大所が残っており、それを事務的にどこまで詰められるか、その作業なしに閣僚が会っても堂々巡りになる」と述べ、今後の事務協議を見守る考えを示した。
[東京 24日 ロイター]