片山祐輔被告「全部事実です」 PC遠隔操作公判で謝罪

PC遠隔操作事件で、威力業務妨害などの罪に問われた元IT会社員・片山祐輔被告(32)の第9回公判が5月22日、東京地裁であった。罪状認否のやり直しがあり、片山被告は起訴された10事件すべてについて「全部事実です」と述べ、これまでの無罪主張を撤回した。
時事通信社

PC遠隔操作事件で、威力業務妨害などの罪に問われた元IT会社員・片山祐輔被告(32)の第9回公判が5月22日、東京地裁(大野勝則裁判長)であった。罪状認否のやり直しがあり、片山被告は起訴された10事件すべてについて「全部事実です」と述べ、これまでの無罪主張を撤回した。MSN産経ニュースなどが報じた。

片山被告は「今まで多くの人をだましていました。全ての人に本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

無罪主張を撤回した理由については、「真犯人」を名乗って報道機関に送った自作自演メールの発信元のスマートフォン(多機能携帯電話)が捜査機関に発見され「自分の指紋が出るだろうし、言い逃れできないと思った」と説明した。

(MSN産経ニュース『【PC遠隔操作事件公判】「指紋が出る、言い逃れできないと」 片山被告、無罪主張を撤回「全て事実です」』より 2014/05/22 11:32)

毎日新聞によると、片山被告は午前10時、20日午前に保釈を取り消されて再収容された時と同じ白黒ボーダーのポロシャツとジーンズ姿で入廷。傍聴席に何度か視線を送り、刑務官に挟まれる形で着席した。時折視線を動かし、落ち着かない様子で弁護側、検察側のやりとりを聞いた、という。

片山被告は、2月の初公判から「真犯人にパソコンをのぞかれ、犯人に仕立て上げられた」と一貫して無罪を主張していた

しかし、保釈中の5月16日、真犯人を名乗るメールを報道機関などに送る様子を警察に把握されていたことを知り、一転して弁護団に自分が一連の事件の犯人だと認めた。20日に再び東京拘置所に収容された。

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