尖閣問題で台湾「中国と共闘しない」 外交部が声明
中国と同様に尖閣諸島の領有権を主張している台湾の外交部(外務省)は1日、中国が台湾統治の実態を認めていないことなどを理由に、この問題で中国とは共闘しないとの声明を出した。地元紙に、中台が協力すべきだとの投書が掲載されたことを受け、見解を示した。
台湾は、主権問題を棚上げして漁業権問題を解決するとの方針で、日本と漁業協定を結んだ。声明では、中国が台湾のこうした姿勢に反対していることや、日本が1952年に「中華民国」と結んだ日華平和条約に対する立場の違いも共闘できない理由としている。この条約は、日中国交正常化により効力を失った。(台北=鵜飼啓)
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(朝日新聞社提供)
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