今年3月に消息を絶ったマレーシア航空370便について、オーストラリア運輸安全局(ATSB)が報告書で、同機の乗客乗員は窒息死した可能性が高いとの見方を示していることが分かった。豪当局者が26日、明らかにした。
55ページからなる報告書では、調査チームが過去の航空機事故と比較して、今回の結論に至った過程が説明されている。ただ、新たな証拠は含まれていない。
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また、報告書は交信が途絶えたことや、飛行経路に関する異常な点を指摘。墜落するまで自動操縦で飛行していた可能性が高いことも記載されている。
報告書は「これまで得られた証拠に最も合致するのは、370便が南方に飛行中に低酸素状態になり、乗員が反応できなくなったというシナリオだ」としている。
一方、調査官らは数少ない証拠に基づき、同機は意図的に予定の針路から外され、最終的にインド洋に墜落したとの見解を示している。[シドニー 26日 ロイター]
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