台風8号、7月10日に九州上陸か

大型で非常に強い台風8号は8日、10日に九州に上陸し、12日にかけて本州を縦断する可能性がある。勢力はやや弱まりつつあるが、同庁は厳重な警戒を呼びかけている。

台風8号、10日に九州上陸か 本州縦断の可能性も

大型で非常に強い台風8号は8日、沖縄県に接近し、気象庁が同県内に大雨、暴風、波浪、高潮の特別警報を発表した。10日に九州に上陸し、12日にかけて本州を縦断する可能性もある。勢力はやや弱まりつつあるが、同庁は厳重な警戒を呼びかけている。

台風は9日午前0時現在、久米島の北北西260キロの海上を時速25キロで北へ進んでいる。中心気圧は950ヘクトパスカル、最大風速は40メートル。8日午後に同県渡嘉敷島では53メートル、那覇市では50・2メートルの最大瞬間風速を観測した。

台風の影響で前線が活発化したため九州や四国では大雨となり、熊本県天草市では8日午前までの24時間雨量が227・5ミリに達した。9日にかけて全国的に大雨となる恐れがあり、午後6時までの雨量は九州南部で200ミリ、北陸、東北も150ミリと予想される。

■高知・熊本で2人死亡

沖縄県のまとめでは、8日夜までに20人がけがをした。また、高知県大月町で1人で船釣りをしていた同県宿毛市の無職男性(62)が死亡し、熊本県芦北町で漁船を係留していた漁業男性(81)が死亡した。警察によると、高波で船が転覆したり、海に転落したりしたとみられる。

避難勧告は午後6時現在で、沖縄県民の4割超の約59万3千人を対象に出され、県内41市町村のうち19市町村に及んだ。沖縄電力によると、計約10万7300戸で停電した。県内発着の飛行機は全て欠航した。

(朝日新聞社提供)

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