[クアラルンプール 18日 ロイター] - ウクライナ東部で17日に墜落したマレーシア航空機の乗客の親族らが18日早朝、情報を求めてクアラルンプールの空港に詰め掛けた。乗客名簿などの詳しい情報が得られないことから、マレーシア航空に対する怒りをあらわにする親族の姿も見られた。
墜落したのはアムステルダム発クアラルンプール行きのボーイング777型マレーシア航空
同機に乗っていたRahimahさんと姉妹だというAkma Mohammad Noorさんは「テレビでニュースを見た」と話し、ジュネーブに長年住むRahimahさんが5年ぶりに帰国し、ラマダン(断食)の終わりを祝うイスラム教の祝日をともに過ごすはずだったと涙ながらに語った。
同機の墜落をめぐっては、米当局は「空中で爆発した」として、地対空ミサイルによるものとの見方を示した。ウクライナ当局は、親ロシア派武装勢力がロシアの軍事諜報当局者の支援を受け、ソ連時代に開発されたSA11地対空ミサイルにより撃墜されたと非難。
一方で親ロシア分離独立派の「ドネツク人民共和国」の指導者は関与を否定、ウクライナ空軍のジェット戦闘機が撃墜したと指摘している。
マレーシア航空機は、3月にもクアラルンプール発北京行きの370便が消息を絶っており、今回の墜落は同社にとって今年2件目の惨事となる。
3人の親族が17便に乗っていたとみられる男性は「マレーシア航空から乗客名簿の情報が欲しいだけだ」とし、情報を提供しない当局に怒りをぶつけた。
また、別の男性は「マレーシア航空のメディアネットワークよりも、フェイスブックの方が効果的だ」と皮肉を込めて批判した。
マレーシア航空は、17便がロシアとの国境に向けてウクライナ東部上空を飛行中の1415GMT(日本時間午後11時15分)に航空管制官との連絡が途絶えたとしている。
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