パナソニックは7月25日、2003年11月から2013年1月に製造した家庭用給湯器「エコキュート」計103万台をリコール(無償修理・部品交換)すると発表した。同日、専用窓口を設置し対応を始めた。毎日新聞などが報じた。
期間中に製造した全208機種が対象。自社ブランドの「ナショナル」「パナソニック」が98万台、他社ブランドの「コロナ」、「ユーリッチ」が計5万台。パナソニックはエコキュートのシェア首位で、01年以降に国内で出荷された全メーカーの430万台超のうち、約4分の1が今回のリコールの対象となる。
(毎日新聞社「エコキュート:103万台リコール 部品に破裂の恐れ」より 2014/07/25 11:43)
最初の事故は2013年1月、兵庫県内でヒートポンプユニットの圧縮機が破裂し、周辺にあったものを破損させた。これまでに、製品が破損する事故が14件起こり、うち5件は圧縮機の破裂で近くにあったものが破損した。けが人はなく、火事も発生しなかったという。
パナソニックによると、原因は金属でできた圧縮機の腐食。機器の底板に塩分を含んだ水がたまると、圧縮機を覆う防音材が吸い上げ、腐食が進んだとみられるという。
(朝日新聞デジタル「パナソニック、給湯器103万台リコール エコキュート」より 2014/07/25 06:31)
エコキュートはガスを使わず大気中の熱を取り込み湯を沸かす電気給湯器の総称で、オール電化住宅などで普及が進んでいる。割安な深夜電力を活用して湯を沸かし、タンクに蓄える仕組み。関西電力が「エコキュート」の名称を商標登録している。
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