クジラ調査船、ロシアが任意聴取 オホーツク海
クジラを目視調査していた日本の調査船第2昭南丸(712トン)が、ロシア当局から任意で事情聴取を受けていることが分かった。水産庁によると、ロシア側は「調査計画と違ったコースを通っていたため」と伝えてきた。船はオホーツク海沿岸のマガダン港にある。乗組員の日本人19人とロシア人1人の身柄は拘束されていないという。
水産庁によると、第2昭南丸は今月8日から1カ月間の予定で、他の調査船1隻とともに、ロシア側の許可を得てオホーツク海などでミンククジラなどを目視調査していた。ロシアの排他的経済水域内で調査中の15日、ロシア側から許可外の海域で調査をしているとの指摘を受け、通訳がいるマガダン港に移動して事情を聴かれているという。
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調査は、独立行政法人水産総合研究センターの委託で1989年以降実施されており、今回で10回目。
(朝日新聞社提供)