1966年に静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」で死刑が確定し、再審開始決定で釈放された袴田巌さん(78)が肺炎で緊急入院したと、弁護団が8月29日、発表した。意識ははっきりし、命に別条はないという。時事ドットコムなどが報じた。
支援者らによると、袴田さんは7月から、浜松市内の姉秀子さん(81)の自宅で生活。今月28日午後11時半ごろ、自宅トイレで倒れているのを秀子さんが発見した。袴田さんは市内の病院に搬送されて緊急入院し、点滴を受けている。
袴田さんは27日に医師の往診を受け、入院を勧められていたという。弁護団は袴田さんの状況について、9月2日に記者会見する。
(時事ドットコム「袴田さん、肺炎で入院=自宅で倒れる-静岡」より 2014/08/29 16:19)
29日に検査を行った結果、白血球が減少し、感染症による高度の炎症と診断された。また、肺炎が確認されたほか、筋力低下による心筋梗塞や狭心症の心配もあるという。
弁護団によると、袴田さんは倒れる数日前に、大量の汗をかくなど体調が悪そうだったため、秀子さんが往診を依頼。医師から即入院を勧められたが、袴田さんは拒否し、抗生剤の服用も拒んでいたという。
(MSN産経ニュース「袴田さんが肺炎で緊急入院 自宅トイレで倒れる 」より 2014/08/29 14:03)
袴田さんは3月下旬に静岡地裁の再審開始決定を受けて釈放された後、東京都内と浜松市内の病院で療養、7月1日からは秀子さんの自宅で暮らしていた。
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