4歳のファッション天才児・メイヘムが最初に注目を浴びたのは、2014年2月のこと。メイヘムが、画用紙とハサミとセロテープで作ったきれいな「紙のドレス」がきっかけだった。「自分は少しデザインを手伝うだけ」というお母さんが立ち上げたインスタグラムのアカウントに、メイヘムが作ったドレスの写真を投稿しはじめたことで、急速にメディアやファッションブランドから注目されるようになった。
アメリカのファッションブランド「J.Crew」もメイヘムのデザインを見て、2015年春の新作コレクションで衣類、靴、アクセサリーをデザインしてみないかと持ちかけた。
ここで一歩立ち止まって、よく考えてみてほしい。4歳の女の子が「J.Crew」のデザインを担当するのだ。なんだか、わたしたち大人ももっと頑張らねばという気持ちになってはこないか。
メイヘムは、紙、プレゼント包装用のテープ、ビーズやその他の手芸用品を使ってデザインを考え、「J.Crew」のデザイン企画チームがそのデザイン案をもとに実際に制作した。
普通に考えれば、「幼稚園児が一流ファッションブランドのデザインを考えられるわけがない」と思うだろうが、「J.Crew」のデザイン企画チーフのジェニー・クーパー氏は、メイヘムは正真正銘の天才だと太鼓判を押す。
「初めてメイヘムに会ったとき、彼女がどうやって作業するのか興味津々でした。たった4歳の女の子が几帳面にスカートのプリーツを折って、自分がデザインしたブラウスに慎重にビーズを付けていく様子には驚かされました。メイヘムは斬新で想像力にあふれていて、私たちも大いに刺激を受けました。こんなにクリエイティブな女の子が、今回のコレクションをデザインする過程に最初から加わってくれたことは、本当に素晴らしいことだったと思います」
この小さなデザイナーに「J.Crew」とのタイアップ企画についてどう思うのか、デザインが好きな理由や、クリスマスにほしいものは何か尋ねてみた。メイヘムの答えは以下の通り。
−−「J.Crew」 がタイアップしたいと言っていることを聞いた時はどう思いましたか?
「うわ、是非やってみたいと思いました」
−−「J.Crew」のコレクションをデザインをしてみて1番良かった点はなんですか?
「とにかく楽しかった」
−−1番難しかった点はなんですか?
「なにもなかった」
−−かわいい気分にしてくれるものはなんですか?
「自分の髪」
−−洋服を作ることの中で、一番好きなことはなんですか?
「とにかくいい気分になれる」
−−4歳の女の子がみんな持っているべきワードローブはなんですか?
「シャツとドレスとパンツ。色はぜんぶ白とブルーじゃなきゃダメ」
−−大きくなっても洋服のデザインを続けたいですか?
「うんうん。(質問したとき、口いっぱいにマシュマロをほおばっていたためこんな回答)」
−−ドレスを作る以外に好きなことはなんですか?
「自転車に乗るのが好き」
−−クリスマスに一番欲しい物は何ですか?
「スティック・ポニー。(棒の先に馬の頭が付いたおもちゃ)」
メイヘムが「J.Crew」で働いている様子はここで見られる。彼女がデザインした春のコレクションもお見逃しなく。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー