アトランタ近郊に住む理髪師が無料カットサービスを提供し、物議を醸している。悪さをする子どもたちを罰するための髪型なのだ。
ジョージア州スネルビルの理容室「A-1カッツ(A-1 Kutz)」のラッセル・フレデリックさんは、子どもをしつける上で、自らが開発した髪型「ベンジャミン・バトン・スペシャル」はクリエイティブな最終手段のつもりだと語る。
この新しい髪型を、誰もが受け入れているわけではない。これは、子どもたちが恥ずかしがってお行儀よくすることを狙った髪型なのだ。「ベンジャミン・バトン」というあだ名が示す通り、子どもの髪をまるで年老いた大人のようなスタイル(はげかかっている……と解釈しよう)にカットする。
インスタグラムのフレデリックさんのアカウントに投稿された画像には、「大人のように振る舞いたいなら、見かけも大人じゃなくちゃね」というキャプションが付いている。
34歳で3人の子どもの父親であるフレデリックさんは、12歳になる自分の息子が「ベンジャミン・バトン」カットにされた最初の子どもだった、とアトランタのWSB-TVに語った。子どもの成績は改善が必要だったのだが、髪を切った途端に、「急に良くなって、正しい方向に戻った」 と言う。
しかし、恥ずかしいと思う気持ちを根底とした罰は長い間の傷の原因になったり、良くない行動の繰り返しにつながる可能性があると指摘する専門家もいる。
「相手がどんな年齢であっても、その人に恥をかかせる行為であるだけでなく、意地悪く失礼な対処方法です」と、『Unconditional Parenting(無条件の子育て)』の著者であるアルフィー・コーン氏はこのような罰についてのレポートの中で、ハフポストUS版のリサ・ベルキン記者に語った。「他の罰則と同様に、このような屈辱は逆効果です」。"〜のためにする"という戦法は、"〜に働きかける"の反対とされ、一時的な服従を越える結果には決してたどり着きません。そして気がかりな犠牲を生みます」
フレデリックさんは、このカットは「最後の手段」としてだけ使用するべきだとワシントン・ポストに語った。
「極端な状況や、他に方法がない場合を除いて、ほとんどの人たちはこんなことをする必要がなければ良いと願っています」とフレデリックはワシントン・ポストに語った。「まずは自分のきまりを伝えたり、実行したりしましょう。それでも、現代には今までの方法が通用しないなら、クリエイティブにならなくてはね」
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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