後藤浩輝騎手が死亡 当日夜に笑顔のFacebook投稿

後藤浩輝騎手が2月26日夜、茨城県阿見町の自宅で首つり自殺をしていた。この日の夜にはFacebookを更新しており、歌謡ショーを観たことを笑顔で報告していた。

後藤浩輝騎手(40)が2月26日夜、茨城県阿見町の自宅で首つり自殺をしていたことが分かった。動機は不明だという。サンスポなどが報じた。

12年のNHKマイルCで落馬した際に頸椎骨折の疑い、頸髄不全損傷と診断され、復帰したばかりの同年9月には再び落馬。第一、第二頸椎骨折、頭蓋骨亀裂骨折の重傷を負ったが、13年10月に復帰した。さらに14年にも4月に落馬負傷して再び頸椎を骨折したが、11月に復帰するなど、ここ数年は大きなけがを立て続けに負ったが、その都度、不死鳥のごとく回復してファンの喝采を浴びていた。先週21日にもダイヤモンドSで落馬したが、翌日の京都競馬では騎乗して2勝をマークしており、関係者も「動機に思い当たる面はない」と悲嘆にくれながら困惑している。

 

現役トップジョッキー後藤浩輝騎手が自殺 SANSPO.COMより 2015/02/27 10:54)

後藤さんは1974年、神奈川県で生まれた。1992年に騎手デビューし、同年4月に初勝利。2015年2月26日現在までに累積で1447勝をあげた。

ファンサービスも積極的で、テレビやラジオなどに多数出演。2012年のNHKマイルカップで落馬した際に乗っていたシゲルスダチが、2014年のレース中に前脚を骨折し安楽死の措置となった際にもラジオで解説しており、その際のことをFacebookで次のように綴っていた。

彼が愛された大きなきっかけとなったのが2年前のNHKマイルCでの落馬事故。前をカットされ一緒にひっくり返り地面に叩きつけられました。

普通の馬ならそのまま他の馬を追いかけ走って行ってしまうのにスダチはうずくまる僕の元に戻ってきて離れませんでした。その姿が見ている人の心に焼きついたのでしょう。僕もそんな馬は今まで見たことがありませんでしたから本当に大好きな馬になりました。(中略)

 

死んでしまったことはやっぱり悔しいし悲しくて仕方ありません。

自分のせいで…とスダチに謝りたい気持ちが僕の心を締め付けます。

もう一度彼と走りたかったです…。

でも彼は最後まで偉かった。脚がブラブラになっても、「もう2度とひっくり返らないぞ、ジョッキーを落とさないぞ」と、必死に最後まで走りぬいてくれました。本当に強い馬でした。

どうか皆さん、シゲルスダチを褒めてあげてください。こんな馬がいたことを覚えていてあげてください。

ありがとうスダチ。安らかに…

 

後藤浩輝 - 今日の東京10R奥多摩S。 ゴール前で前脚を骨折、予後不良で安楽死の措置をとられ、シゲルスダチは天国へ旅立ちました。...より 2014/11/10)

後藤さんは26日の午後8時12分にFacebookを更新しており、歌謡ショーを観たことを笑顔で報告していた。また、今週末も中山で15鞍の騎乗を予定していた

【関連記事】

ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています

注目記事