1969年に中国で発行された地図が、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を日本語名で表記していたことを外務省が公表した件について、中国政府が反発を強めている。中国外務省の洪磊報道官は3月17日の定例記者会見で、「歴史の事実は、1枚や2枚の地図を見つけ出したからといって覆せない」などと反発した。産経ニュースなどが報じた。
問題の地図は、日本の国土地理院にあたり、測量などを行う政府機関「中国国家測絵総局」(当時)が発行した地図集の一部。尖閣諸島を、中国政府が現在使っている「釣魚群島」「釣魚島」という表記ではなく、「尖閣群島」「魚釣島」などと日本語名で表記していた。
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外務省が「尖閣諸島について」に掲載した「中華人民共和国分省地図」(中華人民共和国国家測絵総局、1969年)
朝日新聞デジタルによると、洪副報道局長は「その地図を見たことがない」とした上で、尖閣諸島について「必要なら、100枚でも1000枚でも中国に属すると明示した地図を見つけ出すことができる」と述べたという。
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