日中韓外相会談、「歴史直視」共同発表で明記

岸田文雄外相、中国の王毅(ワンイー)外相、韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相が21日、ソウル市内のホテルで会談した。

日中韓、共同発表に「歴史直視」明記 3年ぶり外相会談

岸田文雄外相、中国の王毅(ワンイー)外相、韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相が21日、ソウル市内のホテルで会談した。王氏は、戦後70年にあたって安倍晋三首相が発表する「安倍談話」などを念頭に日本を強く牽制(けんせい)。終了後に公表された共同報道発表文にも「歴史を直視し、未来に向かう」と明記された。

王氏は会談の冒頭から歴史問題を取り上げた。終了後の共同記者会見でも、発表文に「歴史を直視」といった表現が盛り込まれたことを「最も重要な成果だ」と強調。歴史問題で対立する安倍政権との間で一定の合意にこぎ着けた意義をアピールした。一方、日本外務省幹部は「歴史を直視」といった表現は過去に日中韓首脳会談の共同文書にも入っていると説明した。

日中韓外相会談は2012年以来、3年ぶり。日中関係が冷え込み、中国が開催に慎重だった。しかし、昨年11月に安倍首相と中国の習近平(シーチンピン)国家主席が会談。中国は3カ国の枠組みも維持する必要があるとの判断に傾いた。

(朝日新聞デジタル 2015/03/22 00:57)

(朝日新聞社提供)

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