イランの核開発プログラムの枠組み合意をめぐりアメリカとイスラエルの間で批判の応酬が続く中、ホワイトハウスのツイッターアカウントは4月8日午後、イスラエルのネタニヤフ首相に対し、何気ない皮肉をツイートした。
2日、イランと主要6カ国の間で合意に達した枠組みについて説明するふりをして投稿されたホワイトハウスのツイートには、核爆弾の挿絵がある。
これは伝える価値がある:#IranDeal(枠組み合意)がイランの核開発計画の道筋をシャットダウンする方法はご覧のとおり
このツイートでは、枠組み合意がなかったら高濃縮ウランの生産が再開され、ウランの貯蔵に制限がなくなり、ウラン濃縮のための遠心分離機が無制限に拡大する一方で、合意があったおかげで高濃縮ウランの生産や貯蔵ができなくなり、低濃縮ウランの貯蔵も98%削減され、遠心分離器も3分の2削減されることを強調している。
多くの人がすぐに気づいたが、このツイートの爆弾の図は、ネタニヤフ首相が2012年9月の国連総会でイランの核開発プログラムを批判する演説を行った時に使用したものとそっくりだ。
ネタニヤフ首相はイランが核濃縮の最終段階に達する前に歯止めをかけるよう国際社会に促し、フリップに赤い線を引いた。
2012年9月27日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ニューヨーク市の国連総会で演説し、爆弾の映像に関して自らが引いた赤い線を指し示した。
枠組み合意を支持する人と反対する人の間で白熱した議論が続く中、アメリカ政府の爆弾ツイートが投下された。イランとアメリカ双方で一部の強硬派が反対を表明したが、イランと交渉した主要国と専門家の多くはこの枠組み合意を支持している。
枠組み合意をイランに対する弱腰外交だと批判するイスラエルは、アメリカABCテレビの討論番組にネタニヤフ首相を出演させるなど、強力なロビー活動を行ってきた。一方、オバマ政権は核開発プログラムに関する枠組み合意は成功だと大々的にアピールしながら、外交的手段でイランの核兵器開発を食い止める最終合意を支持するよう国内の議員に呼びかけている。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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