鳥二郎、鳥貴族に「瓜二つだ」と訴えられ「内装やメニューはありふれたものだ」

280円均一のメニューを展開する焼き鳥店チェーン「鳥貴族」が、後発の焼き鳥店チェーン「鳥二郎」の運営会社に対し「看板やロゴ、メニューなどが酷似している」として、使用差し止めや損害賠償6000万円などを求め、大阪地裁に提訴した。
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280円均一のメニューを展開する焼き鳥店チェーン「鳥貴族」が、270円均一のメニューを関西で展開する後発の焼き鳥店チェーン「鳥二郎」の運営会社に対し「看板やロゴ、メニューなどが酷似している」として、使用差し止めや損害賠償6000万円などを求め、大阪地裁に提訴した。

朝日新聞デジタルによると、4月21日の第1回口頭弁論で、鳥二郎側は「自由競争の範囲内」と反論した。

提訴は2月23日付。鳥貴族側は鳥二郎の看板について、「鳥」の字体にニワトリをイメージさせる図を使い、配色も黄と赤で共通しており、客が同系列の店と誤解するおそれがあると主張。「メニューや店の内装、従業員の服装まで瓜(うり)二つ。鳥貴族を模倣したのは疑いない」と訴えた。

これに対し、鳥二郎側は鳥二郎の「鳥」にはくちばしがあり、鳥貴族の字体とは異なる▽鳥貴族の看板は黄色がベースだが、鳥二郎は赤地で配色にも違いがある――などと反論。「鳥貴族の内装やメニュー、従業員の服装はありふれたものだ」と主張した。

鳥貴族が鳥二郎を提訴 「似た看板で客を奪われた」:朝日新聞デジタルより 2015/04/21 12:07)

産経WESTによると、鳥二郎の経営会社は2014年5月に「鳥二郎」の商標登録を特許庁に出願したが、鳥貴族側が登録差し止めを求め、大阪地裁で和解協議していた。2014年8月、商標登録が認められた後、鳥貴族側は特許庁に意義を申し立てていたという。

鳥貴族側は「顧客吸引力にただ乗りする行為。顧客が鳥貴族と誤解して入店し、長年築き上げてきた信用も傷つけられた」と主張。鳥二郎側は「鳥貴族側が差し止め請求を取り下げ、ロゴ使用を争うつもりがないと認識していた」と反論している。

「鳥貴族」とそっくり? ロゴ使用禁止求め「鳥二郎」を提訴 大阪地裁(2/2ページ) - 産経WESTより 2015/04/21 11:15)

「株式会社 鳥貴族」(大阪市)は1985年に大阪府東大阪市に1号店を開業。関西や関東を中心に2013年までに約350店を展開する。「鳥二郎」を運営する「秀インターワン」(京都市)は、居酒屋やお好み焼き店チェーンなども展開しており、ホームページによると「鳥二郎」は「OPEN予定」となっているものも含めて、京都、大阪、兵庫の各府県に12店ある。

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