オレゴンの巨大穴、湖を丸呑みする(画像)

アメリカのオレゴン州にある湖では毎年、神秘的な出来事が繰り広げられる。この時期、春から夏に移るシーズンになると湖の水がどこかに消えて牧草地に変わる。

アメリカのオレゴン州にある湖では毎年、神秘的な出来事が繰り広げられる。

この時期、春から夏に移るシーズンになると湖の水がどこかに消えて牧草地に変わる。

そのため、この場所は「ロストレイク」(lost lake)と名付けられた。これまで、この湖の水がどこに消えるのかは謎のままだった。しかし5月7日、地元紙「ザ・ブルティン」でその秘密の一端が明らかになった。

動画を見ると、直径1.8mの大きさの陥没穴が湖の水を地下に吸い込んでいた。 ロストレイクがあるウィラメット国有林のスポークスマン、ジュディ・マックヒュー氏は「ザ・ブルティン」の取材に「誰かがそのシンクホールを塞いでしまったら、おそらく洪水が起こるだろう」と述べた。

マックヒュー氏はこの湖の水が消える現象について、水が循環する科学的な現象だと説明した。

ロストレイクの地下に流れていく水

冬に積もった雪が溶け、雨季を過ぎ湖の水が膨張すると溶岩洞窟の特異な形態である陥没穴を介して地下に染み込む。地下に染み込んだ水は、周辺の森の木と泉に水源を供給する役割を果たす。

マックヒュー氏は「陥没穴に流れ込んで行った水が多孔質岩石に浸透して谷に戻ってくるところまで、7〜10年かかります。驚くべき水の循環です。ここでは、その劇的な現場を見ることができるのです」と述べた。

溶岩洞窟と陥没穴の形成過程

一方、溶岩洞窟は火山が爆発したとき、噴出した溶岩の外側は冷えたが、内部は冷却せず、流れながら巨大な空洞が作られた。ロストレイクの陥没穴はこの溶岩洞窟の一面が地表上に現れたものだ。

この記事はハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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