[チャウタラ(ネパール) 12日 ロイター] - 先月25日に大地震に見舞われたネパールで12日、マグニチュード(M)7.3の地震が発生した。ネパール、インド、中国チベット自治区を合わせた死者数は少なくとも66人に上っている。
先月の地震でも被害を受けたカトマンズ東の町や村などで多くの死者が出ている。先月のM7.8の地震では8000人以上が死亡した。
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米地質調査所(USGS)によると、今回の震源は中国チベット自治区に近いカトマンズの東約76キロ。また、エベレストに近いヒマラヤ地域では雪崩も発生したという。
支援関係者の報告では、チャリコット地域で深刻な被害が出ており、がれきの下に取り残されている住民もいる。同地域で活動している国際医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」は、「被害状況を把握できていない」とし、地滑りも起きていると明らかにした。
サンガチョークでは、今回の地震が発生時、政府からの支援物資を受けるために住民らは屋外にいた。ある家族は倒壊する自宅を目の当たりにし、30歳の住民は「ゆっくりと(丘の下に)落ちていくのが見えた」と、なすすべがない様子で語った。
一方、米軍は人道支援に当たっていた米海兵隊のヘリコプターが行方不明になったと発表。同機には米兵6人とネパール軍兵士2人が乗っていたという。
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