漁師が殺された――その犯人は彼が殺そうとした魚だった。
5月31日の朝、ランディ・リャネス船長はハワイのホノコハウ・ハーバーで、尖ったくちばしを持つメカジキが泳いでいるのを見つけた。
深海釣りの釣り船チャーター業を営んでいた47歳のリャネス船長は、海中へ飛び込みメカジキに銛を撃ち込んだが、くちばしで刺されてしまった。不慮の事故だった。
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リャネス船長の胸を突き刺し致命傷を与えたメカジキ
ハワイ州土地自然資源局の発表によると、このメカジキは体長約90cm、くちばしの長さ約90cm、重さ18kgほどだ。
ハワイ郡消防局西ハワイ隊長ジョン・ホイットマン氏は 「我々に分かっているのは、気づいたら、リャネス船長が海面に浮いていた。それだけだ」と語った。
ホイットマン隊長によると、消防隊員たちは右胸上部に深い傷を負ったリャネスさんの蘇生を試みた。彼はコナ病院に搬送され、そこで死亡宣告を受けた。
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ハワイ郡警察と州保護官が現在、調査を行なっている。
ホイットマン隊長によると、くちばしの鋭い魚が人間を刺す事件が起きたのはこれが初めてではない。「とても攻撃的な生き物だ。危害を加えようとすれば激しい反撃に遭う」とホイットマン隊長は語った。
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ワイキキ水族館のディレクター、アンドリュー・ロッシターはCNN系列のテレビ局KHONに、そのメカジキは小さな魚の群れを追って浅水域にやって来たか、もしくはケガをしていたのかもしれないと語った。
Facebookにはリャネス船長の追悼ページが作られ、遺された妻と息子を支援するための寄付が呼びかけられている。
この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。