「あなたを赦します」ヘイトクライムによる銃乱射事件、遺族が容疑者に語りかける

犠牲者の代表は法廷にいたが、ルーフ容疑者の目を見つめ、一人づつ、彼に赦しの言葉をかけた。

サウスカロライナ州チャールストンにあるアフリカ系アメリカ人が通うエマニュエル・アフリカン・メソジスト・エピスコパル教会で銃が乱射され、男女9人が死亡した事件で6月19日、ディラン・ルーフ容疑者(21)への初めての保釈審問がチャールストン拘置所が開かれた。

ルーフ容疑者はストライプの囚人服を着て、後方の両側に2人の警官が監視するなか、別室でモニターカメラ越しで審問に臨んだ。モニター画面で見ると、ルーフ容疑者は保釈審問の間、表情を変えなかった。犠牲者の代表は法廷にいて、容疑者の様子を見ることができ、ルーフ容疑者は法廷のすべての言葉を聞くことができた。

遺族はルーフ容疑者の目を見つめ、一人づつ、彼に赦しの言葉をかけた(動画の2分40秒すぎ)。

「あなたを赦します」死亡したイーゼル・ランスさん(70)の娘ナディーン・コリエールさんはルーフ容疑者に語った。「あなたは、私からかけがえのない人を奪いました。私はもう二度と母に話すことはできません。もう二度と母を抱きしめることもできません。しかし、私はあなたを赦します。あなたの魂にご慈悲を。あなたは私を傷つけました。あなたは多くの人を傷つけました。それでも、私はあなたを赦します」

拘置所前で会見するナディーン・コリエールさん

死亡したイーゼル・ランスさんの遺影を手にする孫のナジー・ワシントンさん

同じく犠牲者となったティワンザ・サンダースさん(26)の母フェリシアさんは次のように語った。

「水曜夜に行われる聖書の勉強会に、両手を広げてお迎えします。あなたは、私が知る中でも最も美しい人たちの命を奪いました。私の身体中の細胞が傷つき、痛みます。私が元のように戻ることはないでしょう。ティワンザは私の息子であり、ヒーローでした」

死亡したダニエル・シモンズさん(74)の孫アラナ・シモンズさんもルーフ容疑者に語りかけた。

「憎しみが勝つことはありません」とアラナさんは語った。「私の祖父、そしてその他の犠牲になられた方々は憎しみのせいで命を失いました。みんながあなたの魂のために嘆願すること、それによって彼らは愛の中で生き、彼らの遺したものが愛の中で生きる証となるのです。憎しみが勝つことがないように、裁判所のみなさんにお願いしたい」

裁判官はルーフ容疑者に、告訴内容についての確認を行い、次回の審問は10月23日と2016年2月5日に行うことを告げた。

ルーフ容疑者はカメラに向かって「はい、ありがとうございます」と答えた。

ルーフ容疑者は武器使用の罪で保釈金を100万ドルと設定されたが、他の罪での保釈金は認められなかった。

オバマ大統領は自身のTwitterで、遺族の寛大さを称えた。

最悪の悲劇のまっただ中で、遺族の皆さんからアメリカ人の良識と高潔さが伝わってきた。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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