アメリカの銀行「バンク・オブ・アメリカ」が、消費者とスマホの関わりを調査した「携帯電話と消費者行動の傾向レポート」の2015年度版が発表された。
調査対象は、銀行に普通預金口座か貯蓄預金口座を持ち、さらにスマホを使っている18歳以上の人たち1000人だ。日常生活でどうスマホを使っているかを調べており、アメリカ人のスマホとのつきあい方が分かる。
驚くことではないかもしれないが、アメリカ人にとってスマホはなくてはならない存在になりつつあるようだ。「スマホなしで1日過ごすことができない」と回答したのは全体の半数近くの44%で、52%の人が「少なくとも10分に1回以上スマホをチェックしている」と答えた。
また、アメリカ人がスマホとともに目覚め、スマホとともに一日を終える生活を送っている様子も見えてくる。朝起きてすぐにコーヒーを飲むと回答した人は17%だったが、朝起きて最初にスマホを手にすると回答したのは35%でコーヒーの倍以上だった。歯磨きをする(13%)、パートナーに声をかける(10%)に比べてもずっと多かった。
寝る時は、「いつもスマホをベッドに持ち込むか、手に届く位置に置いている」と答えた人は71%だった。そのうちの13%はベッドに置いたまま、55%がベッド脇のテーブルに置いて眠ると回答したが、「スマホを手に持ったまま眠る」という人たちも3%いた。さらに「時々、スマホを手に握ったまま眠りに落ちることがある」と答えた人も25%近くになった。
寝る直前にスマホを使うと、睡眠パターンが乱されることを示す研究結果はたくさんあるが、それでも大多数はスマホを寝る直前まで手放せないようだ。
また調査は、食事中や会話中のスマホについても調べている。それによれば、食事中にメールのやりとりする人は回答者の37%、会話中にメールを使用する人は32%だった。
この食事中・会話中のスマホ使用は18~34歳のいわゆる「ミレニアル世代」に特に多いようだ。ミレニアル世代の55%が食事中に、49%が会話中にメールをすると回答している。
食事中や会話中のスマホに驚かなかった人でも、スマホが恋人やパートナーよりも大事な存在だと聞くとショックを受けるかもしれない。アメリカの市場調査会社「ハリス・インタラクティブ社」が実施した2014年の調査では、セックスよりもスマホのほうが大切だと考えている人の方が多かった。また、同社の2013年の調査結果では、アメリカ人の18歳から34歳のうち「セックス中にスマホを使用したことがある」と答えた者は20%にのぼった。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:丸山佳伸/ガリレオ]
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