冥王星、ハートマークくっきり 「ニューホライズンズ」が最接近(画像)

日本時間7月14日夜、アメリカ航空宇宙局(NASA)の探査機「ニュー・ホライズンズ」が冥王星に1万2000kmの距離まで最接近したと見られている。人類史上初めて、冥王星の姿がはっきりすることが期待される。

日本時間7月14日夜、アメリカ航空宇宙局(NASA)の探査機「ニュー・ホライズンズ」が冥王星に1万2000kmの距離まで最接近したと見られている。人類史上初めて、冥王星の姿がはっきりすることが期待される。

NASAは、最接近直前の13日に6万8000kmの離れた地点から撮影した写真を発表した。冥王星の表面にあるハートマークがくっきり見えている。

NHKニュースによると、最接近できたことを示す信号は15日午前10時ごろに届く。無事が確認されれば、画像や観測データも随時、送られてくる予定だ。ニュー・ホライズンズは、秒速14kmの猛スピードで冥王星を通過したと見られ、今後は太陽系のさらに遠くにあるカイパーベルト天体の探査も検討しているという。

最接近したと見られる時刻、アメリカ・メリーランド州にあるNASAの地上管制室では歓声が沸き起こったという。NASAのTwitterの背景も、冥王星への最接近を受けて、「I LOVE PLUTO」と変更された。

ニュー・ホライズンズには、1930年に冥王星を発見したアメリカの天文学者・クライド・トンボーの遺灰が載っている。息子のアル・トンボ-さんも管制室で「父が、みずから発見した冥王星を訪れ、さらにその先の宇宙まで旅を続けるなんて、こんなに喜ばしいことはない」と話していたという。

【UPDATE】NASAは公式Twitterで、ニュー・ホライズンズの冥王星への最接近が成功したことを発表した。(2015/07/15 10:16)

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