俳優のレオナルド・ディカプリオが設立した環境保護財団「レオナルド・ディカプリオ財団」は7月14日、総額1500万ドル(約18億5000万円)を環境保護運動に寄付すると発表した。
対象となるのは地球温暖化や大量絶滅、環境悪化などの問題に取り組む環境保護団体で、財団は彼らが活動を継続していくための補助金を提供する。
声明の中でディカプリオは次のように述べている。「環境破壊は、もはや無視することができないくらいのペースで進んでいます。私たちには、地球上の生命を犠牲にせずに生きていける未来を作る責任があります」
長年、環境保護に取り組んでいるディカプリオがこの財団を設立したのは、彼の代表作「タイタニック」が公開された翌年の1998年だ。
財団の活動は40カ国以上におよび、「 天然資源保護協議会 」「世界自然保護基金」「野生動物保護協会」「セーブ・ジ・エレファント」といった環境団体への資金援助を行っている。
ディカプリオは映像分野でも環境問題に積極的に取り組んでおり、野生生物をテーマにしたドキュメンタリー映画『Virunga』(2014年公開)では製作総指揮を務めた。この作品は、アカデミー賞にノミネートされている。
また、彼が運営する映画制作会社は2015年3月、「映画配信会社のネットフリックスと複数年契約を結んで環境保護をテーマにした作品を制作していく」と発表した。
さらにディカプリオは2014年9月に国連気候変動サミットでスピーチをし、地球温暖化問題に取り組むよう呼びかけた。彼は各国の首脳たちに向かって次のように話している。
「俳優の仕事で、私は人生を演じます。架空の人物を演じ、時には架空の問題を解決します。私には人々が地球温暖化問題をこれと同じように捉えているように思えるのです。つまり、地球温暖化を現実ではなくフィクションとして捉えているということです」
「私たちが抱えている課題は、困難だけれども達成可能なものです。私たちは歴史的な偉業を成し遂げられるか、それとも歴史から非難されるかのどちらかです」
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