日本の宇宙輸送船「こうのとり」5号機が8月19日夜、鹿児島県の種子島宇宙センターからH-IIBロケットで打ち上げられた。約15分後には地球周回軌道に入った。24日夜、宇宙飛行士の油井亀美也さんらが滞在する国際宇宙ステーション(ISS)に物資を届ける予定だ。
「こうのとり」は、日本が開発した無人物資補給機の愛称。ISSへの物資輸送では、6月にイーロン・マスク氏が率いる宇宙企業スペースX社の無人補給機ドラゴンを載せたロケットが打ち上げたものの、2分後に爆発するなど、2014年10月以降、アメリカとロシアで3回失敗し、こうのとりの重要性が増していた。
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毎日新聞によると、「こうのとり」5号機には、滞在中の宇宙飛行士のための水や食料のほか、宇宙最大の謎の一つ「暗黒物質」の観測装置「CALET(キャレット)」や、マウスなどの小動物を飼育できる実験装置など計5.5トンの物資が積まれているという。
上空400kmにあるISSでは、油井亀美也さんが「こうのとり」5号機をロボットアームでキャッチする。その際、アメリカ航空宇宙局(NASA)の管制センターでは宇宙飛行士の若田光一さんが油井さんをサポートする予定だ。NHKニュースによると、宇宙輸送船のドッキングを宇宙側も地上側もいずれも日本人が担うのは初めてとなるという。
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