高知中央高校(高知市)は2016年度、普通科内に、自衛官にふさわしい人材の育成を目標とした「自衛隊コース」を新設することを決めた。自衛隊OBが銃剣道を指導したり、現役自衛官が活動を紹介したりする授業を想定しているという。47NEWSなどが伝えた。
文部科学省は「珍しいコースで聞いたことがない」としている。
同校の近森正久理事長によると、自衛隊コースでは1週間のうち6時間分の授業を銃剣道と自衛隊に特化した座学に充てる。座学では現役の自衛官やOBを講師として招く予定で、3年次には自衛官の採用試験対策も実施する。
(高知、私立高に自衛隊コース新設 来年度から - 47NEWS 2015/09/08 10:40)
新設される「自衛隊コース」の案内=高知中央高校のパンフレットより
高知中央高校のサイトによると、同校は普通科と看護学科がある。普通科の定員は160人で、現在は「国公立進学」「フードビジネス」「エンタテイメントコース」など6コースがある。
地元の高知新聞によると、自衛官志望が必須ではなく、消防士や警察官の採用試験にも対応する。高知県では毎年約100人が自衛官になったり防衛大に進学したりしており、近森正久理事長は、こうした状況から「需要があると判断した」という。
国会で安保関連法案が議論されていることについて、近森理事長は「政治的な動きとコースの新設は関係ない」と述べ、自衛隊は地震や災害対策に必要な存在で、資格が取れて世の中の役に立つ仕事と説明しているという。
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