【空飛ぶスーパーヒーロー】小児がんと闘う子供たちが、すごい夢をかなえる(画像集)

インスピレーションあふれる子供たちが大胆な夢を叶えた。

写真家ジョナサン・ディアス氏のお気に入りは、仕事を通して子供たちの生き生きとした想像力を発展させ、夢を追いかける意欲を目覚めさせることだ。ディアス氏の写真シリーズ『Anything Can Be』(どんなことだってできる)は、小児がんと戦う子供たちに「夢をしっかりとつかませる」ことで、喜びと勇気を与えてくれる。

『Anything Can Be』が映し出すのは、想像力あふれる世界に入り込んだ、幼いがん患者たち。そこでは、子供たちがなりたい夢の衣装に包まれている。パン屋さん、スーパーヒーロー、魔法の妖精、ファッション・デザイナーなど何でもありだ。

「私たちはみな、奇跡を信じたいと思っています。不可能を可能にし困難を克服することができる、という奇跡を。写真を通して、どんなことだってできるんだ、と子供たちに伝えられたら、現実の世界でも努力すればどんなことだってできると信じてくれると考えたのです」と、ディアス氏は語った。

イーサンという名の小さな男の子は、バットマンと医者の両方になることを夢見ていた。両方とも、困っている人々を助ける仕事だ。ディアス氏は、衣装とメイク、小道具と、ちょっとした写真のマジックで、2つの夢を実現させた。

そうして、イーサンらがん患者の仲間たちは、『True Heroes』(本当のヒーローたち)という本の中で、不死身の身体を手に入れた。ディアス氏はべストセラー作家21人を募って、子供たちとその夢にまつわるショートストーリーを書いてもらい、魔法の写真に添えた。9月8日に発売されたこの新刊について、ディアス氏は、「この本は、この病気と戦う子どもたちすべてに手に取ってもらいたいですね。本を読んで、妖精や竜使い、サッカー選手などになった自分を想像し、本当になれると信じて欲しいのです」とハフポストUS版に語った。

ディアス氏は、家族でこの本を読んでもらい、早くからがんについて語り合うきっかけにしてほしいとも望んでいる。「このプロジェクトの影響は、私自身の家族にもありました。その影響力は計り知れません」とディアス氏は話した。「10歳の息子は、がんを治す医者になりたいと決心しています。初めはそういう話はなかなかできませんでしたが、今では子供たちにとってオープンな話題になっています。助けになりたい、自分の才能を捧げたいと思っているのです」

作家のサラ・ラーソンは、こう付け加えた。「表面的には、この本はカッコいい写真とキュートなショートストーリーを集めたものにすぎません。でもこの子供たちに出会って、子供たちが目を輝かせ本を抱きしめて、写真、つまり自分の夢を叶えた姿を見つめ続ける様子を見たとき、この本の価値はそれよりはるかに高いものだと気づくことでしょう」。

インスピレーションあふれる子供たちが大胆な夢を叶えた写真を、いくつか下に掲載したので、見てもらいたい。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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