2015年09月30日 18時26分 JST | 更新 2015年09月30日 18時27分 JST

今すぐ実践したくなる、私たちが親のためにしてあげられる3つのアイデア

両親の健康状態を知っている人は意外と少ないようだ。親元を離れて暮らしている私たちにできる「親孝行」のアイデアを紹介する。

Camille Tokerud Photography Inc. via Getty Images
Daughter hugging Elderly mother

さまざまな理由で、親元を離れて暮らしている人はたくさんいるはず。気がつけばもう何年経過していますか? きっと今では実家での暮らしよりも長くなっている人も多いでしょう。お盆や年末年始に帰省して親の顔を見ると、毎日顔を合わせていた頃と比べて、随分違って見えるのではないでしょうか。

「元気でやっているの?」と聞かれて「やってるよ!」とぶっきらぼうに答えてみたけれど。いつもの暮らしに戻ったとき、街中でふと見かけた年配の方の歩く後ろ姿に自分の親を重ね、そういえばちょっと姿勢が悪くなっていたかな。物忘れしやすくなっていたかもしれない。疲れやすくなっていたような気もする。そんなことを考えることもありますよね。離れた場所で老いていく親を考えると、「親孝行」の文字が浮かんできて、このままでいいのだろうかと、心がきゅっとなったり……。

オリンパスが2015年に実施した「離れて暮らす親子関係と親子孝行に関するアンケート調査」によると、親も子供もお互いの体調や健康状態を気にしていることがわかります。でも、実際お互いの状態をしっかり把握している人はごくわずか。

こまめに連絡を取り合っているのは半分以下のようです。最近ではLINEなどのツールが使われることも多いと思いますが、実際連絡を取り合っていても、さらっとしたやりとりが中心ではないでしょうか。子供に心配をかけたくない親は、少々具合が悪くても「平気、なんでもない、大丈夫」と言ってしまいがちです。

離れて暮らす親に、私たちは、これからどんな親孝行ができるでしょうか。旅行のプレゼントは親孝行の定番ですが、もう一工夫するとお互いの将来のためにプラスになることもありそうです。

一緒に健康診断に行ってみよう

一番気になる健康。お互いまだ大丈夫と油断していませんか。病気を早期に発見して治療するためにも、健康診断や内視鏡検査がとても重要です。「ちゃんと健康診断を受けて」と口頭で伝えてみても、なかなか重い腰が上がらないもの。親世代は、自分のことを後回しにしがちなのです。そんな場合は、この際、一緒に行ってみてはいかがでしょうか。

病院に付き添うの? 平日は無理だよ。という声が聞こえてきそう。それならば、定番の旅行に健康診断をつけてプレゼントしてみるのはどうでしょう。ホテルや温泉のプランには、人間ドックやがん検診とセットになったものもあるのです。

一人で受けるより誰かと一緒なら気が楽ですし、それが家族ならなおさら。健康診断のあとは、親子でのんびり温泉に入ったり、食事を楽しんだりしながら、健康のこと、これからのことなどを話してみるのもいいですね。共通の体験になるので、その後も「体調はどう?」なんて話がしやすくなるでしょう。

実家に溢れたモノを片付けてあげよう

日本に大きな傷跡を残したあの震災以降、断捨離する人が増えたといいます。震災のときに家にモノが多すぎると、落下物による怪我や、火災のもとなど、防災面で問題が発生しやすいからとのこと。

思い出してみてください。モノにあふれた実家の様子を。人生にまつわる思い出だと思うと、親は古いものを処分できません。モノも食料もなかった戦中戦後を生きてきた親世代は、「もったいないから」と捨てられず、また所有していることに生きた証を感じている人も多いようです。しかし、亡くなったあとそれを引き継ぎ、管理できる人はいるでしょうか。整理する子供世代もかなりのエネルギーを必要とします。

そこで、離れて暮らす親だからこそ、防災を理由に断捨離を提案してみてはいかがでしょうか。もちろん提案するだけではなく、実家に出向いてお手伝いするのです。押し入れの中、倉庫の中、タンスの中、あらゆる場所に親子の思い出がつまっているはず。1つ1つ手に取りながら思い出話をするもよし。ときにがんばってきた親を称えてみてはいかがでしょう。お互いの顔も合わせられますし、モノと対峙することで心の中を整理するきっかけにもなりそうです。もしわだかまりがある場合は、解消するチャンスにも。

スッキリした家と心の両方に、爽やかな風が吹き込むに違いありません。

共通の趣味を持とう

遠く離れた場所で暮らす親が、どんな1日を過ごしているかイメージしたことはあるでしょうか。もしかしたら、ちょっと退屈しているかもしれません。電話やメールでのコミュニケーションも、もう少し増やせたらいいですね。

そこで、共通の趣味を持ってみてはいかがでしょう。ステキな体験に囲まれていると心が豊かになり、フィジカルにもプラスの影響が生まれます。毎日はつらつと過ごしてもらうためにも、趣味探しのお手伝いをしてみましょう。

まずはリサーチから。本当はやってみたいと思っていても、一人ではちょっと参加しにくいと思っていたことはないか聞いてみましょう。自分には理解できないのではと尻込みしていることがあるかもしれません。そんなときは、一緒に参加してみて苦手意識を取り除いてあげるのもいいですね。

年齢も性別も問わず、上達するにつれて歓びも増し、周りも幸せな気分になれる趣味の代表格といえば写真。写真を趣味にすれば、外に出かける機会も増えるでしょう。初心者向けの体験講座や、シニア向けのカメラ教室などもあるようです。一度、一緒に参加してみて楽しんでもらえたら、その後ひとりでも続けられますし、作品を共有し合うことで連絡を取り合う機会が増やせるかもしれません。

新しいことへのチャレンジに年齢は関係ないのです。ストレッチやウォーキングなどの軽い運動や、スマートフォンやタブレットを使ったコミュニケーションも、チャレンジのひとつ。親世代でも始めやすいことを提案して、趣味のきっかけを作ってあげましょう。

プレゼントを贈る、孫の顔を見せる、いずれも真っ先に浮かぶ代表的な親孝行ですが、やはり一番喜ばれるのは、元気な顔を見せること。離れていても、お互いが健康で、いつまでも笑顔でいられるよう、なにか行動してみてはいかがでしょうか?

オリンパス「家族想いスイッチ」キャンペーンでは、離れて暮らす親子の絆を描いたドキュメンタリームービーを公開しています。

夢を抱き、親元を離れて暮らす若者たちに「あなたにとって、ほんとうに大切なものは?」と問いかけます。その次に「あなたの親にとって“いちばん大切なもの”は何だと思いますか?」と問いかけます。さらに、改めて「あなたにとってほんとうに大切なものは?」と問いかけたとき、若者たちは、どのように答えたのでしょう。

親孝行ってなんだろう…? お互いが健康で、笑顔でいられること。その顔を見せてあげること。そんな大切なことに気づかせてくれるメッセージが、そこにはありました。

(執筆:すずまり)