デルが670億ドルでEMC買収合意、ハイテク業界最大

米パソコン大手、デルが12日、ストレージ(外部記憶装置)メーカーのEMCを670億ドルで買収することで合意したと明らかにした。
Reuters

[12日 ロイター] - 米パソコン大手、デルが12日、ストレージ(外部記憶装置)メーカーのEMCを670億ドルで買収することで合意したと明らかにした。ハイテク業界で最大の買収案件となる。

デルは、パソコン(PC)市場の低迷に直面していたが、今回の買収でクラウド関連事業を強化する。

9日終値で算出したEMCの買収提案額は1株当たり33.15ドル。デルが現金で1株当たり24.05ドルを支払うほか、EMC株主に対し、EMC傘下の仮想化技術ソフトウエアメーカー、VMウェア株に連動した特別株を割り当てる。

EMCの取締役会が買収案を承認しており、株主にも受け入れるよう促す。

合意には、他の買い手候補が対抗案を提示できるゴーショップ条項を盛り込んだ。

関係筋によると、理論上はEMCの買い手候補としてIBM、シスコシステムズ、ヒューレット・パッカード(HP)などが挙げられるものの、これらの企業がデルに対抗して買収案を提示する可能性は低いとみられている。

EMCに2.2%出資する、ヘッジファンドのエリオット・マネジメントは今回の合意を歓迎し、EMC株主に最善の結果と評価した。

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