中村勘九郎、勘三郎さんの約束果たし感激「父が皆さんの心の中にいる」
歌舞伎俳優の中村勘九郎が24日、大阪城西の丸庭園で行われた『大坂の陣400年記念 大阪平成中村座』初日前に囲み取材に応じた。2012年に57歳で亡くなった十八代目中村勘三郎さんが10年に公演を行って以来、5年ぶりとなる大阪での同舞台を前にして「この5年間、あっという間のようで長かった」と感慨深く語った。
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勘九郎は「5年前に父が『還暦になったら、また来るよ』と約束していた」と振り返った上で、勘三郎さんが生きていれば還暦を迎えていた今年、公演が実現し、「約束をちゃんと守った父、そしてその約束を忘れずにいてくださった皆様のおかげだと思います」と感謝した。
また「(庭園内の芝居小屋に)来る時の風景や、落ちていた落ち葉の音が5年前と同じだったので(父を思い出して)『うっ』とさみしい気持ちになります」と率直な思いを吐露したが、「でも、そう思うってことは『父が皆さんの心の中にいる。背中を押してくれているんだ』と信じてやるしかないですね」と初日を前に決意を新たにしていた。
囲み取材にはそのほか、中村扇雀、中村橋之助、中村彌十郎、中村七之助、片岡亀蔵、坂東新悟、中村国生、中村虎之介、中村歌女之丞、中村鶴松が応じた。大阪の陣400年を記念して行われる同公演は、あす25日から11月26日まで同所で上演される。
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