フォルクスワーゲン車の排気ガス不正問題をめぐって、傘下の自動車会社であるポルシェやアウディのディーゼルエンジンにも違法なソフトが組み込まれていたとアメリカ環境保護局(EPA)が11月2日、発表した。
EPAが、高級車に使用される排気量3リットルのV型6気筒のディーゼルエンジンを新たに調査したところ、不正が発覚したという。この型のエンジンを搭載しているのは、ポルシェの「カイエン」やアウディの「A6」「A7」「A8」など。これらの車種は、路上走行で窒素酸化物(NOx)の排出量が基準値の9倍に達する可能性がある。少なくとも1万台がアメリカ国内で販売されたという。
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これに対してフォルクスワーゲンは公式サイトで「このエンジンには違法なソフトウェアは搭載していない」と、EPAの指摘を否定した。
ポルシェは高級なブランドイメージを確立しており、1台あたりの収益が大きいと言われている。販売も好調でVWグループの経営の屋台骨を支えてきた。今回のEPAの指摘は、VWの立て直しに一層の打撃を与えることは確実な情勢だ。
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