凍結ミイラ「アイスマン」にピロリ菌 新石器時代の男性
イタリア北部の氷河で1991年に発見された約5300年前の凍結ミイラ「アイスマン」が、胃潰瘍(かいよう)や胃がんを引き起こす細菌「ヘリコバクター・ピロリ」(ピロリ菌)に感染していたことが、ボルツァーノ欧州アカデミー(イタリア)などの研究で分かった。8日、米科学誌サイエンスで発表する。
研究チームが病変の標本をアイスマンからとって細菌をさがしだし、ピロリ菌の全遺伝情報(ゲノム)を解析した。
アイスマンは、新石器時代の約5300年前の成人男性。これまでも体のゲノム解析などの研究が行われてきた。
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アイスマンから標本を採取する研究者(C)ボルツァーノ欧州アカデミー/Marion Lafogler
遺伝学的解析に基づくアイスマンの復元図(C)南チロル考古学博物館、Foto Ochsenreiter
(朝日新聞デジタル 2016年1月8日08時57分)
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(朝日新聞社提供)