ルブタンのヌード・シューズが7色に。多様な肌色を美しく表現

「この靴はある意味、あなたを裸にするのです」

1つのヌードカラー(肌色)では、全員に合わせられないことは、靴のファッションデザイナー、クリスチャン・ ルブタンがいちばん良く知っている。

2013年に最初のヌード・コレクションを発表した時、様々な肌の色に合わせるため5色のヌード・シューズをそろえていたが、このデザイナーは今回、コレクションを7色に広げた。今回新たに加わったのは、「白磁」のヌード#1と、「深いチョコレート色」のヌード#7の2色である。

SOFIA ET MAURO / CHRISTIAN LOUBOUTIN

このコレクションは、色の幅が広がったことで排他性が薄らいだだけでなく、新デザインにも注目が集まっている。2015年はヌード・ヒール・スタイルの価格は675ドル(約7万3000円)から販売されていたが、2016年は、追加で「ソラソフィア」と呼ばれるフラットシューズも選べるようになり、595ドル(約6万5000円)と途方もなく高い。

SOFIA ET MAURO / CHRISTIAN LOUBOUTIN

しかし、ルブタン本人に言わせれば、彼の新しいシューズの目標は、ただそれを身に着ける人を最高の気分にさせ続けることだという。「このヌード・コレクションは、最高の脚を、最高のシルエットにしたいと思う人々に捧げたものです」と彼はハフポストに語った。

「靴を強調する必要はありません。あなたが靴を見れば、靴は美しいのですが、あなたが靴を見なければ、細部を見なければ、ものを語るのは脚、その人自身なのです。この靴は、自分自身のことだけを考えているあなたにぴったりなのです。着かざることを考えていないあなたに。この靴はある意味、あなたを裸にするのです」

もちろん、600ドルもするシューズの排他性の低さを語るのは難しい。そして高級ブランドでは、誰にでも受け入れられるアイテムを作り出すのに時間がかかったという事実は考慮しなければならない。

しかしどちらにせよ、ルブタンのような高明なデザイナーが対話を前に進めていること、そして願わくば他の人々も追随するように促していることは、注目に値する。

SOFIA ET MAURO / CHRISTIAN LOUBOUTIN

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この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。