【ワンピース歌舞伎】ルフィ・市川猿之助がお見舞いの口上「熊本は、先生の出身地」

猿之助「お客様が1人でもいるならば、俳優は絶対に舞台を演らなければいけない、これが俳優の使命であると存じております」

ルフィ・猿之助がお見舞いの口上 『ワンピース』原作者は熊本出身

歌舞伎俳優の市川猿之助が16日、福岡・博多座で上演中のスーパー歌舞伎II『ワンピース』で、熊本地震の被災地に向けお見舞いの口上を行った。

猿之助は「熊本は『ワンピース』の原作者である尾田栄一郎先生の出身地でもあります。このようなときに芝居を上演して良いものかどうか、非常に悩むところでございましたが、このような時こそ演るべきだ、そして何よりもお客様が1人でもいるならば、俳優は絶対に舞台を演らなければいけない、これが俳優の使命であると存じております」と胸中を吐露。

ツイッターに「今日劇場へ行くつもりでございましたが、避難所から出られずに席を空けることをお許しください。その代わり劇場にいる皆さん、私の分まで楽しんでください」といった投稿があったことを紹介し、「“祈り”とは何も手を合わせて祈るだけではございません。ここで皆様に大いに楽しんでいただき、大いに拍手をしていただき、 客席と舞台が一体になることが大いなる祈りだと私は信じております」と公演の実施に至った思いを語った。

人気デュオ・ゆずの北川悠仁が作詩した主題歌「TETOTE」の歌詞に触れ、「“どんなに深い暗闇だとしても、明けない夜など絶対ありはしない、手と手つないで、星に願うよ”、という文句が歌の中にございます。奇しくもこの今の状況の歌でございます。どうか皆さま、これを口ずさんで盛り上がっていただきたいと存じます」と呼びかけ、地震によって大きな被害を受けてい人々へのエールとした。

公演の二幕終了後には猿之助を含む出演者が客席やロビーに登場し、観客らに募金を呼びかけていた。

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