大好きな本を寝る前にベッドに持ち込むのが一番の幸せ、という人にお勧めしたい場所がある。「泊まれる本屋」というコンセプトの宿泊施設「BOOK AND BED」だ。数千冊の本とくつろぐことができる。
東京・池袋にあるこの小さな宿泊施設では、本棚の後ろに隠された居心地のいいスペースで眠ることになる。
「インサイダー」が、4月19日にこの宿泊施設を紹介した動画をFacebookに投稿したところ、動画はあっという間に広がり、現在600万回以上再生されている。
本棚の裏で眠るなんて、どんな気分なんだろう。BOOK AND BEDのウェブサイトによると、こんな感じらしい。
「ふかふかなマットレスも無ければ、低反発の枕も無ければ、軽く暖かな羽毛の布団も無い。最高な環境での良い寝心地は、ここにはありません。」
寝心地がよくない、と宣言する宿泊施設も難しい。でもその代わり、本好きにとってはたまらない眠りの体験ができると約束している。
「あるのは、読書をしてたら(マンガでも良いですよ)いつの間にか夜中2時になってて、もうあとちょっとだけってまぶたが重くてたまんない中も読み続けてたら、いつの間にか寝てしまった。そんな、誰もが一度は経験した事があるであろう、最高に幸せな「寝る瞬間」の体験です」
ブッグ・アンド・ベッドの一泊料金は、コンパクトで3,500円〜、スタンダードだと4,500円〜だ。各部屋にはシンプルなマットレスと読書灯がついていて、無料の Wi-Fi もある。
BOOK AND BEDは、2015年にはガーディアン紙で2000冊の本が収納できる「本好きの天国」とも紹介されている。
2000冊の中には、英語の本も日本語の本もある。ただし販売用はない。全てはゲストに読んでもらうためのものだ。
BOOK AND BEDを経営するアールストアの力丸聡氏は、この宿泊施設をつくった理由について、ガーディアン紙にこう話している。「5つ星のホテルに泊まっていると、なんだかバーで眠りたいという気持ちになることがあります。快適なベッドがあっても、もっとワクワクする場所に行きたくなるんです。私たちは、楽しい時間を過ごながら眠れる場所をつくりたかったのです」
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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