死者49人を出したアメリカ・フロリダ州オーランドの銃乱射事件を受けて、LGBTを支援する全国のNPOや弁護士らでつくる団体「LGBT法連合会」が6月14日、「あらゆる差別から決して目をそらさず、立ち向かう決意を改めて表明する」などと声明を発表した。
以下に全文を紹介する。
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アメリカ合衆国フロリダ州 オーランドにおける銃乱射事件にあたっての声明
2016年6月12日未明、アメリカ合衆国フロリダ州オーランドにおいて、銃乱射事件が起こった。報道によれば、この事件はいわゆる「ゲイクラブ」と呼ばれる「パルス」という店舗で起こったとのことである。まずもって、この事件で犠牲となられた方がたに哀悼の意を捧げるとともに、パートナーや「家族」、友人をなくされた方をはじめとする、この痛ましい事件のすべての関係者にお見舞いを申しあげる。
今回の事件が発生した原因や、犯人の動機については必ずしも明らかではないと認識している。しかし、多くのいわゆる「LGBT」当事者の集まる場所における犯行であることから、何らかの差別や蔑視、あるいはこれらに基づく憎悪が背景にあったことが推察される。このような差別が暴力へつながり、多くの人を傷つけ、殺めるまでに至ったとすれば、そのことをわたしたちは極めて重く受け止め、強い遺憾の意を表明しなければならない。
私たちはホモフォビア(同性愛嫌悪)やトランスフォビア(トランス嫌悪)をはじめとするあらゆる差別から決して目をそらさず、立ち向かう決意を改めて表明する。また、こうした差別に立ち向かう、世界の人びととつながり、このような惨事を繰り返すことのない、全ての人が包摂される社会を目指して、いわゆる「LGBT」差別禁止法の制定をはじめとするあらゆる取組みを進めていく。
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