「スリムすぎる体はNG」ロンドンの公共交通機関で広告が禁止に 市長の思いとは

ロンドン市長には、10代の娘が2人いる。

ロンドンの地下鉄では、「“身体への自信”に問題を生じさせるような広告を禁止する」とロンドン市長のサディク・カーン氏が6月13日に発表した。

7月以降、ロンドン交通局は、とりわけ若者向けの、非現実的な、もしくは不健康なボディ・イメージを助長する広告を許可しないという。

カーン氏には10代の娘が2人いるが「女性たちに“自分の身体を恥じる”ように感じさせてしまう広告を懸念している」と語った。そして、「今やこれを終わらせる時です」と述べた。

「誰であっても、地下鉄やバスで移動する間に、自分の身体に対する、非現実的な期待といった圧力を感じるべきではありません。そのことについて広告業界に明確なメッセージを送りたいのです」と、カーン氏は声明で述べた。

この動きは、2015年にイギリスで大きな論争になった「ビーチボディの準備は整っていますか?」広告キャンペーンの反響を受けたものだ。

2015年に議論を呼んだ「ビーチボディの準備は整っていますか?」広告キャンペーン

この年、国の広告基準局はポスターを「不快ではない」と判断した。

乗客からのフィードバックが反映された新たな広告ポリシーは今後、担当部署によって運営され、広告キャンペーンの内容は定期的に見直されるという。公共交通機関に掲示される広告と、テレビやオンライン、印刷媒体の広告はどう違うのか。ロンドン交通局のグレアム・クレイ商業開発局長は以下のように説明した。

「(公共の交通機関では)広告を不快と感じたり、広告によって気が動転したりしても、乗客はスイッチを切ったり、ページをめくったりできません。ロンドン交通局には、掲載する広告コピーを、その独特の環境に合わせる義務があります。人々を魅了し、輸送ネットワークを強化する、素晴らしい広告を奨励したいと考えています」

この姿勢が、世界中に広まることを期待したい。

この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。

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Helen Flanagan

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