日本体操女子は「小さなピカチュウ」 フランス元代表の発言が炎上【リオオリンピック】

フランスの公共放送「フランス2」のリオ五輪の解説の中で、日本代表チームを「小さなピカチュウ」と呼んだことが「人種差別的ではないか」と、フランス国内で波紋を呼んでいる。

フランスの公共放送「フランス2」で、リオ五輪の解説者が体操女子の日本代表チームを「小さなピカチュウ」と呼んだことが「人種差別的ではないか」と、フランス国内で波紋を呼んでいる。AFP通信などが報じた。

体操女子団体総合決勝。4位に入り、記念撮影する(左から)宮川紗江、内山由綺、寺本明日香、杉原愛子、村上茉愛=8月9日、ブラジル・リオデジャネイロ

問題の発言をしたのは、2008年北京五輪の銀メダリストで、体操種目の解説者を務めるトマ・ブエル氏。フランスの週刊誌「VSD」のオンライン版によると、8月9日(現地時間)、日本代表が4位入賞した体操女子団体の決勝で、内山由綺が演技を終えて、同僚の選手たちと抱き合って喜んだシーンで次のように言ったという。

「まるで漫画のキャラクターみたいです。みんな大喜びしています。アニメみたいな満面の笑みで、小さなピカチュウがいっぱいです」

「ピカチュウ」といえば、日本発のTVゲームでアニメ化もされた「ポケットモンスター」の人気キャラクター。スマホゲームの「ポケモンGO」にも登場している。

「VSD」ではブエル氏の発言について「ポケモンGOのプレイヤーを喜ばせるために言ったのかもしれないが、フランス代表チームの監督を務めた人間としての資質が問われるだろう」と皮肉混じりに批判している。

ピカチュウの着ぐるみの集合写真。8月7日、横浜市内で開かれた「ピカチュウ大量発生チュウ!」のイベント

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