リオデジャネイロ・オリンピック11日目の8月15日、体操男子個人種目別跳馬決勝で白井健三(19)が15.449で銅メダルを獲得した。金メダルは15.691を出した2015年世界選手権・優勝のリ・セグァン(北朝鮮)が、銀メダルは15.516でロンドン・オリンピック2位のデニス・アブリャジン(ロシア)が獲得した。
3人目に登場した白井は1本目、自身の名前がついた「シライ/キム・ヒフン」にさらにひねりを半分加えた新技・伸身ユルチェンコ3回半ひねりに挑戦し、成功と認められた。演技構成の難度を示すDスコアはシライ/キム・ヒフンが6.000なのに対し、新技は男子最高となる6.400。姿勢を美しく保つことで出来栄えを評価する実施点Eスコアも9.433となり、合計15.888とした。共同通信によると、今後この新技は、「シライ2」と命名される見通しだ。
2本目は「ドリッグス」という伸身カサマツ1回半ひねりを飛びDスコア5.600、Eスコア9.466として合計15.066。2本平均で15.449として後続の選手にプレッシャーをかけた。
試合後のインタビューで白井は、「今日は気持よくやろうと思って、10代最後の試合でしたし、オリンピックはもう4年後までないので、とにかく気持ちよく、自分が満足できれば良いと思って、内容重視でやりました」などとコメント。新技については、「決勝だけはやるつもりで、転倒などあっても悔いはないと思ったので、この舞台で決勝で演技できることを感謝して、今日やりました。(出来栄えは)まだ映像が見れていないので、わかんないですけれども、自分でも感動すると思います。強い決断力が生きたんだと思います」などと語った。
メダル獲得については、「昨日のゆかで個人で悔しい思いをしている分、そこまで自分の中で期待はしていなかったんですけれども、こういったかたちで練習のがんばりが帰ってくるんだなと思いました」などと振り返った。
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