アメリカの「カリフォルニア・ワイルドライフ・センター(CWC)」は、アシカからボブキャット、タカからリスまで、多種多様な野生動物を保護している。
保護した動物たちの病気や怪我の症状は様々で、ときにはスタッフたちがユニークな方法をひねり出して命を救う。
趾(あしゆび)が開かなくなった幼いモッキンバード(マネシツグミ)を保護したとき、小さな小さな「ぞうり」を作り出した。
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(左)治療前のモッキンバード(右)「ぞうり」を履いたモッキンバード
「ナックリング」と呼ばれるこの症状は、趾が開かないため、上手く歩いたり、地面や木に止まったりできない。そこで「ぞうり」で足の指を開き、固定させようと試みた。
CWCのウェブサイトには「趾をもう一度開くように固定し傷を治すために、この"ぞうり"をつくった」と書かれている。
「趾をまっすぐにし、筋肉と腱を伸ばして正しい形に固定します。こうすることで、歩いたり、地面や木に止まったりできるようになります」とCWCの責任者ジェニファー・ブレントさんがハフポストUS版に語った。
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ぞうりは素晴らしい威力を発揮し、モッキンバードの趾は1週間で治った。
(LORRAINE BARBOSACALIFORNIA WILDLIFE CENTER)
CWCは、年間5~10羽ほどのナックリングに苦しむ鳥を治療するという。幼いうちに治療すれば、変形した趾(あしゆび)は「ぞうり」で治るそうだ。今回保護されたモッキンバードは、3月に治療を受け4月に自然に返った(ウェブサイトに掲載されたのは8月)。今は怪我することなく、木に止まって鳴いていることだろう。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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