SUVの後部座席にいる幼い男の子。アニメの恐竜柄のカラフルなシャツを着ている。男の子は後部座席に座って、カメラを見つめている。前の席に乗っている大人2人は、意識を失った状態で横たわっている。
アメリカ・オハイオ州イースト・リバプール市のFacebookページに9月8日シェアされたこの衝撃的な画像。地元警察によると、2人とも、ヘロインの過剰摂取により気絶している状態だという。
助手席に座っている意識のない女性は、男児の祖母ロンダ・パセック(50)。運転席には、パセックと交際しているジェイムス・アコード(50)が口を大きく開けてのけぞっていた。
画像は、警告の意味を込めてイースト・リバプール市がシェアした。
「薬物の恐ろしい一面をシェアしなければいけません。我々が、このような恐ろしい状況に巻き込まれる子供たちの声になる必要があります」。イースト・リバプール市はFacebookの投稿にこう記した。
「この男の子は、自分のことを語ることはできません。しかし我々は、他の薬物使用者が、この子を見て、子供と一緒にいる時に薬物を注射することを思いとどまってくれれば、と願っています」
地元警察によると、9月7日、イースト・リバプールの警察官ケビン・トンプソンが巡回中、フォードのエクスプローラが蛇行しているところを発見した。そして道路の真ん中でこの車両は横滑りして止まった。
運転していたのは、ジェイムス・アコードと判明した。彼は警察の取り調べに対し「パセックを病院に連れて行こうとしていた」と話した。
警察官は、アコードの頭が「上下にふらふらしていた」と語った。
アコードは再び車を運転しようとしたが、トンプソンが手を伸ばし、キーを取り上げた。トンプソンが、後部座席に男の子がいることに気が付いたのは、この時だ。
我々は、これらの画像を不快に思う方々がおられるということは重々承知している。そのような方々には、心から申し訳なく思っております。しかし、薬物を使用しない人にも、今この瞬間、我々が日常的に取り組んでいることを理解してもらいたいのです。
その後、アコードは意識を失い、パセックは、青ざめてきた。救急車が現場に到着し、オピオイド(強力な鎮痛薬)の過剰摂取反応を抑えるために使われるナロキソンという薬を投与した。
このカップルはその後、意識を取り戻し、病院に搬送された。供述書によると、男の子は、児童養護サービスに保護されている。
「我々は、これらの画像を不快に思う方々がおられるということは重々承知しており、そのような方々には、心から申し訳なく思っております。しかし、薬物を使用しない人にも、今この時に、我々が日常的に取り組んでいることを分かっていただくべきなのです」。市はFacebookページににこう記している。そして、多くのコミュニティでヘロインが蔓延していると付け加えた。
ロサンゼルス・タイムスによると、アコードは児童を危険にさらした罪と、薬物中毒状態で車を運転した罪を認め、360日の実刑判決を受けたと、は報じた。
パセックは、児童を危険にさらしたこと、公共の場での薬物中毒、シートベルト未着用の罪に問われている。
ハフポストカナダ版より翻訳・加筆しました。
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