車を襲撃したロンドンの警察官がシャイニングなみに恐ろしい(動画)

「すごくショックでした。こんなことが起きていいはずがありません」

イギリス・ロンドンのカムデン・タウンで9月16日、降車を拒否した運転手がいたまま、ロンドン警視庁の警察官がフロントガラスを叩き割る動画が公開された。警察官の「卑劣な」動画が拡散されたことを受け、この件に関与した2人の警察官は制限付き勤務を課されることになった。

この動画には、ウィーディントン・ロードで16日、運転手のレオン・フォンタナさんが乗っている車を警察官の1人が無理やりこじ開けようとする場面が映っている。車を止められた運転手が降車を拒否すると、警察官の1人が警棒で車を襲撃している。

ロンドン警視庁によると、職業基準管理課がこの動画を調査しており、運転手からも事情聴取した。

この警察官は運転手の車に甚大な被害を与えたが、運転手は逮捕されなかったと警察が認めている。

ロンドン警視庁は声明で「本件に関与した警察官の身元は確認されており、制限勤務処分を課されている」と発表した。

「調査は初期段階だが、警察官2名は事件の容疑者と関連があるという情報を基に車を停止させたことが明らかになっている。結果として運転手の方は容疑者ではないと判明し、逮捕しなかった。本件に関与した警察官の実力行使に関して調査が行われることになっている」

フォンタナさんはイブニング・スタンダード紙の取材に応じ、「警察は自分を(事件の容疑者と関連のあるといわれる)従兄弟と間違えていました」と語った。「私は身分証を見せ、鍵を取り出したのに攻撃してきたんです」

「彼は最初から攻撃的で、とにかく窓をがんがん叩いてきました」と、フォンタナさんは語った。

「たとえ私が仮免許しか持っていない人間だったとしても、警察官はあんな振る舞いをすべきではありません」。

25歳のフォンタナさんは、この件で割れたガラスの破片が目に入ったと警察に訴えている。

フォンタナさんはさらに「これは現実なのか? こんなことがあるのか? と思いました」と述べた。

「すごくショックでした。こんなことが起きていいはずがありません」

動画を見ると、警察官がフォンタナさんに対して繰り返し車を「降りろ」と命令し、彼が従わずにいると明らかに言動が激しくなっていくのがわかる。

フォンタナさんは警察官に対して「免許はあります」とも言っているが、警察官は警棒の先で窓を割ろうとした。

フォンタナさんはもう一度免許証と保険があることを伝え「私の車になんてことをするんですか。何が問題なんですか」と言った。

すると警察官はフォンタナさんには運転資格がないと言い、フロントガラスを破壊し始めた。

ガラスが砕けると警察官はベルトからナイフを取り出し、フロントガラスを切り取って車の中に入ろうとした。

フォンタナさんの同乗者がドアを開けると、一部始終を見ていたもう一人の警察官が加わり、2人を拘束した。

フォンタナさんは警察官に対し、自分は従兄弟の「TJ」ではないと伝えた。

この動画にはソーシャルメディア上で「あり得ないほど卑劣だ」として批判のコメントが何百件も寄せられ、再生回数は8万7000回を超えている。

ハフポストUK版より翻訳・加筆しました。

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