筑波大からフランス東部ブザンソンに留学中の黒崎愛海(なるみ)さん(21)が行方不明になっている事件で、フランス検察当局者が1月3日に記者会見し、重要参考人として行方を追っているチリ人の男を「計画的殺人」の容疑で国際手配したことを明らかにした。時事ドットコムなどが報じた。
仏当局はこれまで拉致・監禁の容疑で男の行方を追っており、国際刑事警察機構(ICPO)を通じ12月末、国際手配も行っている。しかし、この日の会見では、当局が単なる誘拐事件ではなく殺人事件として認識していることを明確にした。
会見したルーモリゾー検事は殺人容疑を適用した理由について「遺体は見つかっていないが、捜査の結果、殺害されたと判断した。自殺や自発的な蒸発の可能性は排除している」と語った。ただ、仏チリ両国は犯罪人引き渡し条約を結んでいない。男がチリで逮捕されても、身柄が速やかにフランスに移送されるかは不透明だ。
(殺人容疑、チリ人男国際手配=不明女子学生の寮、血痕発見-仏:時事ドットコムより 2017/01/01 05:34)
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地元メディアなどによると、男は黒崎さんが行方不明となる直前の12月4日夜、一緒にレストランで食事をしたあと、そろって黒崎さんが住む学生寮に戻ったことが確認されている。当時、黒崎さんの部屋から叫び声が聞こえたという複数の証言もあるという。
黒崎さんが住む学生寮の関係者はNHKの取材に対し、寮の入り口付近で血痕が見つかったと証言したという。また地元紙レスト・レピュブリカン(電子版)は3日、警察が血痕について採取し、誰の血痕か確認を急いでいると伝えている。
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ブザンソン市の公式Twitter。「警報:日本人学生がブザンソンで12月4日から行方不明となっている」と記している。
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