アメリカのユナイテッド航空が、レギンスの着用を理由に少女2人の搭乗を拒否したとTwitter上で報告され、波紋が広がっている。
きっかけとなったのは、同じ便に搭乗したとみられる人物のツイート。
デンバーからミネソタに向かうフライトで、レギンスをはいた少女2人が搭乗を拒否されたことを明かした。
少女らは着替えるか、レギンスの上に何かを着るかを迫られ、でなければ搭乗ができないと言われたと説明し、「ユナイテッド航空はいつから女性の服装を取り締まるようになったのか」と疑問を投げかけている。
投稿者はさらに、少女3人は、搭乗にふさわしいレギンスを履いているかを検査され、2人は搭乗を拒否されたとツイート。「今朝の乗客は、特典航空券を利用する‘パスライダーズ’だ」とするユナイテッド航空側の返信に対して、「どのような搭乗者かは(搭乗拒否とは)関係ない」と言い放った。
「この行為は性差別主義で、少女に性別で差をつくっている。家族が悔しい思いをし、迷惑に感じたことは言うまでもない」とつづっている。
これらの投稿をきっかけに、Twitter上ではユナイテッド航空の対応をめぐって賛否が分かれた。
「気分が悪い。少女のレギンスを恥ずかしがる?私がその場所にいたら、(搭乗を拒んだ)女性に親切にはできない」「完全にバカげている!どんな女性だって、レギンスの上にドレスを着ないといけないなんてことはない」「ユナイテッドはひどい航空会社だ」などと、批判の声を上がった。
その一方で、「無償フライトの搭乗者は、事前にドレスコードがあると伝えられる。もっと重要なことに怒りの矛先を向けてみては」「航空会社で働いているが、ドレスコードを守らないとフライトには乗れない」と、航空会社側の対応に理解を示す意見も多くみられた。
騒動を受けユナイテッド航空は、公式サイト上で「お客様のレギンスは歓迎です」とのタイトルの声明を出し、騒動の経緯をこのように説明している。
「航空会社で働く従業員向けに、私たちが‘パスライダーズ’と呼ぶ限られた特典があります。親族や友人でも無料や大幅な値下げされた航空券を受け取ることができます」
「この特典を利用する従業員や‘パスライダーズ’は、ユナイテッド航空を代表しているとみなし、ドレスコードに従うようお願いしています。今朝の搭乗客は‘パスライダー’で、ドレスコードに従っていませんでした」
ユナイテッド航空側は、今回の対応について、あくまでも社員向けの特典を利用した搭乗者に対するものだと説明し、声明の最後で「一般搭乗者のお客様のレギンスは歓迎です」と呼び掛けた。
ロイター通信によると、レギンスはアメリカで女性に人気があるが、場面によっては不適切であるとの批判が出ている。実際に、一部の学校では教室での着用を禁止しているという。
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